増築の典型
この増築部分 はソリッド（重厚）な壁の内部空間と街路を視覚的にも物理的にも 連結している．
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壁
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簡易的増築
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街路
構成要素
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増築される以前は内部空間と街路は完全に別個のも
のとして存在し，増築部分が建つ前の空地は街路の一部分になって いたように思 われる．
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現状の計画地には窓のないファイアウォールがあ り，その壁と街路の間に楔状の空地がある．
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空地はブロックの一部？
空地は街路の一部？
地図上でみると，この空地はブロックの一部にも街 路の一部にも 思えるような大変曖昧な部分にあるように思える．
意図としてはこの曖昧な部分にすべてガラスで造られた増築部分を
挿入することである． |
この壁は100年以上前，隣にあった建物が壊さ れ，あからさまにされた．つまり見えない部分が通りから見えるよう
になった ．同様にこのプロジェクトでこの壁の地下に潜っている見えない部分を1層分掘り下げて見えるようにするということである．またこの掘った部分と１
階部分のみをガラスで覆ってしまおうと考えた．繊細でフラットな面をもつガラスを挿入することによって凹凸のあるファイアウォールの面との対比がよ り強く打ち出されるであろうと考えた．
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地下１階にはライ
ブラリーを配している．この増築部分より自然光が地下へ導かれ る．
展示スペースが1階から３階まで占めていて1階はガラスの増築部
分を介して視覚的にストリートと繋がるように所々，開口部を設けている．また増築部分 は街路からは見えるが，通りからは入って来られないスペースである．つまり通りからはショーケースのような存在になるというイメージである．４階にカ
フェ， ５階に管理オフィスのスペースを配している．
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