|
|
|
商店街において概 して
寿司屋，割烹，蕎麦屋， 鰻屋等の
和食屋の外観はその暖簾や看板を
見なければ，和食でもどのジャンルの
料理屋か判らないほど，差異はないと
思われる．
そういった飲食店が建ち並ぶ
場 所性において寿司店の存在を
少なからず主張するため，
既存和食屋が表出する
典型的な素材感 とは異なるものを
用い，他と差異化を計った． |
|
|
店に入っていく人の姿が街路から
見られることによっ て街路を歩く人たち
へも入店のきっかけを少しでも与えて
いくことを意図する．
条 件が間口２間という狭さであるから
こそ「奥行」を強調でき，狭小の空間をも
深化させることができる．
街路から見てアルミパイプのスクリーン
の後ろにあるアプローチ空間，
またその奥，ステンレスメッシュの
スクリーン背後の内部空間の重層
により，日本人特有 の相対的距離感
である「奥行」を表現することも
意図する．
アルミパイプとステンレスメッシュという
2重フィルターを通して奥まったところで
見え隠れする寿司を食する顧客の姿を
街へ表出していく． |
|